田中成道の日記

田中成道の日々の日記です。

YOUNG SEIDO(3)〜沖縄に来た坊ちゃま〜

こんばんわ。
今日は筋肉痛と鼻水(風邪の前兆?)とで安静に努めていました。


最近このYOUNG SEIDOについて会った方やメールやツイッターなどで良く言ってもらえて嬉しいです。
たまに僕の事をヤング・セイドーと呼ぶ方もおられますが
よくよく考えるとオールド・セイドーもしくはミドル・セイドーのほうが正しいかもしれません。
いや、そもそもそんな称号要らないような…
風邪のせいか訳分かりません…では続きです。







海です。




どこを見ても海。
島ひとつ無い景色。広がる水平線。
エンドレスパノラマ(正しい表現かはわかりませんが)。
今この海に落ちたのなら
もう助かる事は不可能だろう。
そう思うともう大冒険は始まってるのだと
ワクワクしていた。

兵庫のとある港からフェリーで二泊三日かけて沖縄本島に向かっています。
海原に出て束の間の興奮。



船酔い。


当たり前ですが甲板に出ようがどこに逃げようが
気分が悪い。
それが24時間営業で胃袋を攻めて来る訳で。

沖縄はやっぱり遠いわけで…

売店では酔い止めが売ってたのでそれを服用。
効果はすぐに現れ
少し元気にもなった。

気を紛らわすためにゲームコーナーの脱衣マージャンに没頭。(他にする事が無い)
数千円つぎ込んでオールクリア。

夜は畳の大広間で大人数で自由に雑魚寝。

結構一人旅の人も多かったがやはり十代は僕しかいなかった(当時16歳)。
みんな寝れなくて(船酔いで)トランプしたり旅の行き先の情報交換などをしていた。
僕は若すぎてなかなか話に入れず、ほぼ外の景色をみたりして過ごした。




……
とにかく長くて暇な時間でした。
朝が来て
やったー!と外に出るも
やはり海しか見えない。

気が狂いそうな時間を過ごしつつ、
沖縄に着いた。




沖縄に着くなり僕はタクシーに乗って泊まり先のユースホステル(全国にある安く泊まれる宿泊施設)に向かう。
が、しかし
まだ時間が早かったためにユースホステルは営業してなかったようで
「旅行?大学生?観光地に連れてってあげるよ」
とタクシーの運転手(西田敏行似のメガネをかけた見た目)は言った。



軍の施設や国際通りとうきび畑、首里城恩納村
次から次へと案内されていく。
観光地では運転手も車から降りて付いて行き、僕の写るんですで僕を写してくれた。
まるで僕は観光に来たお坊ちゃまに見えたと思う。
運転手が俳優さんに似てた事、人の良さそうな人だった事、タクシーのシステムを僕があんまり理解してなかった事もあってタクシーの料金メーターはどんどん回って行った。

さらに、
「料金高くなっちゃうからメーター止めとくね」
と30000円になった所で運転手はメーターを止めた。

僕は若く、馬鹿だった。

「良い人だなあ」

やっぱり西田敏行(に似ている人)はやさしい。
そう思っていた。



……

ユースホステルに着いた僕は悩んでいた。
沖縄本島は思っていた以上に都会で(実家の山崎よりもはるかに)
想像とは全く違っていた。



ユースホステルは旅人の集まる宿。
他の客人に聞けばもっとイメージに近い島を教えてもらえるのでは?
と夕食の時間に聞いてみた。
結果、石垣島に行けば良さそうなのでさっそく翌日行く事に。

そして
ユースホステルの消灯は早い。
早く寝た分早朝に起きた。



ユースホステルを出ると






「心配で来たさー」



僕は若く、大馬鹿だった。

「めっちゃええ人や…(ホロ)」

石垣島に飛行機で行くことに。
飛行機に乗るにはスカイメイトに加入すると安くなるそうで


タクシーで手続きに回る。


そしてその合間にちゃっかり欲しかったサンシン(琉球三味線)も購入(50000円)。



タクシー代金30000円(初日)+20000円(2日目)、飛行機代10000円、フェリー15000円。

残金…25000円
沖縄本島を歩いた歩数…500歩ほど?


素敵な景色と経験…プライスレス(ではない、現在総額12万5千円消費)




金額のわりに対した思い出もなく沖縄本島を脱出。



セスナか!



ヤングな僕がお金に苦しむのは石垣島に行ってから。
もうこれ以後タクシーは極力乗らないようになりました。
今日はここまで。
お付き合いありがとうございました。