田中成道の日記

田中成道の日々の日記です。

ゼンソク

ゼンソクは悪魔です。
絶対どSな悪魔だと思う。

苦しめば苦しむほど
笑いながら器官を締め付けるのです。


いじめの天才だと思う。


最近季節のせいか発作が出そうです。
冬から春までの「木の芽時(きのめどき)」は冬の体から
春の体に変わるためにエネルギーをたくさん使うようで
その間は調子を崩しやすい。


もちろんゼンソク持ちには辛い季節。


道を歩いていても歩きタバコ副流煙を吸うだけで喉笛が鳴ってしまう。
だのでタバコ吸ってる人がいたら近づかないようにしているのですが
よく同じ進行方向で前を歩く人が歩きタバコをしてる時は
諦めて歩かないことにしています。


なので僕はかなり時間に余裕を持って家を出ます。1時間早く出ることもあります(電車乗り間違えたりして結局一緒だったりします)。




僕は思えば小学生の時からゼンソクでした。
自分では気付いてなくて
ラソン大会で呼吸が出来なくなっても完走してました。なんでこんな死ぬほど苦しいのかと思ってたのですが知識が無かったので今思えば危なかった。




16歳の時僕は沖縄の石垣島でタバコの葉の農業をしてました。
タバコを乾燥させる工場で住み込みで働いてました。
お金が無かったのでよく乾燥させたタバコの葉をそのまま筒状に丸めて吸ってました。フィルター無しなのでものすごく体に悪かったと思う。

ある日の朝、僕は呼吸が浅くなってることに気付きました。
農業主の方に不調を訴えても信じてもらえずそのまま働いてました。
すると息が吸えなくなり、吐けなくなってきた…
あ、絶対やばい。
だけど空気がすえないせいで頭が回らず
説明が出来ない。
それ以前に声が出せない。
農業主の人もどうしていいか分からないみたいだった。

その後の事はあんまり覚えてないのですが
村の売店のお姉さんに街の病院まで車で連れて行ってもらった。
病院の先生は
「肺炎になるところでしたよ!」(あれ?ゼンソクは?)
と言って点滴を受けました。
保険証がないので実費で治療費を売店のお姉さんがはらってくれました。
このお姉さんは僕が農業してるときはいつも母のように優しくしてくれたので
いつかお礼をしに石垣島に帰らなくてはいけません。
お金を貯よう。

そしてゼンソクのみなさん。
春までお体に気をつけて☆
おやすみなさい。