田中成道の日記

田中成道の日々の日記です。

LITTLE SEIDO

過去の事を書く事、
もしかしたら過去に起こした事の罪滅ぼしや
克服につながるかもしれません。
最近そんな気がします。


今回誰にも頼まれてもいないけど
さらに過去の事を書きます。


みなさんも過去の事を書いてみては?
と思います。
僕も人の過去の話を見て
共感したり
感動したり
説明出来ない感覚を共有してたのだな…
と嬉しかったのです。






幼少の頃の僕。
覚えていないことがほとんどだけど
近所に咲いてる花を見ながら
「きれいなお花がさいていますねぇ」

などと隣に住んでいたおばあさんとよく会話をしていたそうだ。
そのまま
「お菓子食べたいな」
「オウム見たいな」
などと言ってずうずうしくもおばあさんの家によく上がって行っていたらしい。
お世話になった「ばーばん(おばあさん)」、ありがとうございました。

そんなずうずうしさとは逆に謙虚(というか勝手に気遣いと思い込んでた)な部分もあり
近所への回覧板のお遣いの時に
そこの奥さんにお菓子の詰め合わせをもらっても
「もうしわけないので」
と返してしまう一面もあった(帰ってから母になんでもらわんかったんや!と怒られた)。



3人兄弟の真ん中。兄にいじめられ、妹には偉そうにしている典型的な次男であった。




小学生低学年の時には近所の上級生にいめじられたな。
たぶんやっている側には冗談でからかっていただけであろう。
もしかしたらいじめられていた時といじめられてない時もあったかもしれない
もはや区別がつかないくらい
僕は心が弱くなっていたのかもしれない。


そんな僕の趣味は絵を描くことだった。
ドラゴンクエストのイラストが好きで架空のモンスターを想像して描くのが好きだった。




ある日、家で一生懸命に描いたイラストに次の日、イラストの人物の顔を破られて別の変な顔が張りつけられていた。



兄と遊びに家に来ていた上級生の仕業。


当時の僕はそうとうショックだった。


一番安心して好きな事が出来る場所まで奪われるのか…と思った。

いじめられたのは上級生だけじゃない。
僕は
手には包丁で切られた跡、鉛筆を刺された跡が手以外にも数箇所まだ残ってる。



世の中には死に到るくらいのもっと酷いいじめはあるんだろうと思います。
僕なんて全然ましなほうだろうと思います。

子供はストレスに弱い。

何をするか分からない。

自分で何をしているか理解できない。


親が誘導する事が唯一の方法だと思います。



話それました。


絵を描くのが好きで
学校でもノートの端にオリジナルの可愛いオバケの絵を描いては女の子に少しモテてました。(人生で一番モテたときだと思います。)


運動音痴、勉強も苦手、音楽もまったく駄目(リズム感がなさすぎて太鼓隊を外されるほど)

近所ではからかわれいじめられ、

女の子達の存在にどれだけ救われただろう…

小学四年生のバレンタインには7人くらいの女子から手作りのチョコを頂いた。

ホワイトデイはお返しなど買えずに親に泣きついた。



当時の小遣いは月刊誌のコロコロコミック(350円?)が毎月買えないくらいしかもらえてなかった。


同級生の男子達との金銭的感覚のギャップが大きく

当時流行ったビックリマンチョコなんて集めれませんでした。

(金持ちの同級生の買いあさったビックリマンチョコのお菓子だけをもらいまくってました。)


さらに当時はメンコのリバイバルブームでもあった。

メンコもいい値段してたと思う。

僕は買えずに自分で作った。

家にある厚紙をのりで何重にも重ね、そこにドラゴンクエストのモンスターのイラストを描いた。

ただ、対戦してくれる友達がいなかった。
メンコ勝負に勝てば相手のメンコを奪えるのだが

誰も僕のメンコが欲しくて対戦を申し出てくれる人はいなかった。
当然か(笑)








ある日のこと


真冬の雪日の下校中。

帰り道の空き地で上級生に見つかる。

てまねきされ

一気に囲まれ

雪をぶつけられる。

反撃してはいけない。

よけたり
かばう事しかしてはいけない。

捕まえられ服の中にも雪を入れられる。






なんでこんな目にあうんだろう。
僕は上級生のリーダー格の男をいつも呪いそうになる。
でも人を憎むと辛い。

人生が

毎日が

それだけになってしまうのです。

楽になりたい。

この頃の僕は

死について考えるようになった。


当時の僕は輪廻転生なんて言葉なんてしらなかったし
ゲームのドラゴンクエスト
主人公が死ねば
最初からやり直すという事でぐらいでしか
死に
ついて知識がなかった。




僕は妄想するようになる。

僕はきっとアイツ(上級生のリーダー)なんだ。

アイツの人生(人をいじめる人生)が終わって

その代償で次は僕の人生(いじめられる人生)を送っているだけ。

今生きている人間すべては

同じ魂(当時魂という意味も言葉も知りませんでした)

が順番に送る人生なんだと思うようになった。

つまりアイツが僕で

僕がアイツ。

自分が行った代償を僕は今受けてるんだ…

(そう考えることでしか
人を憎まない方法は見つからなかった。)

でも僕は絶対いじめはしない。
次の人生もまたその次の人生も絶対しない。
連鎖を止めてやる。

と思った。(何度も言うが当時は輪廻転生なんて事を知らないし、自分を納得させるための妄想であった)
(残念ながら中学になってから僕はいじめをした。一方的に人を殴りつづけたり(これは複数人に馬鹿にされたからであるが、ひとりづつ追いかけた)、その逆に数人で人を馬鹿にしたり罵ったりもした、
いじめをする感覚というのが理解が出来た、誰の心にも存在するもので本人の制御する心で成り立ってるという事、快感、加速、そしてそれは連鎖するのだと分かった。でももう絶対しません。
一生連鎖から出れなくなってしまう。)




また話がそれました!(次、話それたら苦情受け付けます→メールseido@tanakaoftheyear.com)

でもやはり子供なので泣きながら家に帰る。
いじめの事は母には言った事なかったのだが
さすがに母親は僕に問い詰める。

上級生たちが僕の家に親達と共に呼び出される。
玄関で謝る上級生達。
上級生のリーダーは言う。
「でもセイドウに足踏まれたから。あやまってくれ」





…?!


僕に雪玉をぶつけようとした上級生リーダーが落とした雪玉を
ぶつけられる事を避けるために僕は踏み潰した。
その時雪玉を取ろうとした上級生リーダーの手を踏んでしまってたのだ。




僕は謝った。くやしかったけど
それよりもこの上級生リーダーが只者ではない事を感じて恐怖した。
親達を前にして平然とそんな事をいったのである。


謝ろうが謝らまいが
小学校は登下校は部落ごとで登校することになってる。
これからも最低に二年間はこの上級生リーダーと登校するのだ。


想像してたよりは普通にすごせた気がします。
記憶があまりないのだけれど。





数年後、

僕は小学生上学年になった。
僕はやっと生きている心地をかんじていた。だれも僕をいじめない。



やはり同じ部落なので時折
学生服を着たあの元上級生に会う時がある。


しかし
生気がない。
死人のような表情で家にむかっている。


あれが僕をいじめた男なのか…?
目を疑う。
疑うあまり尾行をして家に帰るのを見届けた。
元上級生は家に入るのを躊躇しているように感じた。
尾行している僕に気付かないくらいに何かにおびえているように感じた(これはあとで気付いたこと)。





どんな家庭事情があったのかは知らないが
元上級生の親は子供にとてつもなく厳しく接していたらしく
それは近所でも話題になるくらい(僕の母の耳にも入って僕は中学生になってから知った)。
その圧力やストレスから
元上級生の外での行動は
家の中からの反動で
過激であったのだと思う。
人をいじめるのは絶対に良くないが
僕は理由を知れて少し心が晴れた。
元上級生の母が息子の事を、
「いじめなんてする事のないし礼儀正しいしまっとうな子供です。」
と、言っていた事を思い出した。







親って大事だと思います。
もちろん子供も自分の価値観を何度も見つめなおして成長していかなければいけないのです。
お父さんお母さんきちんと子供のスタートを援助してあげて!
という話とともに
僕はそんな事いう権利のない人間だった事を思い出しました。×1
えらそうな事書いてすみません。なんだか。。。(頭を下げる)




このあとのSEIDO は中学デビューを図るが間違って理科部に入部。
中学3年になるまではオタクとして敬遠され女子からは「田中菌」と言われたこともある暗い日々。
3年生になって音楽と出会い、やっと友人にも恵まれ素敵な学生生活を送りましたとさ。
めでたしめでたし。